湘南二都物語 第1幕 江ノ電をめぐる情景
第7部 稲村ヶ崎〜(極楽寺)
☆以下、写真にマウスポインタを当てると、説明文が出ます♪
ここが、稲村ヶ崎です。
鎌倉時代には、幕府のあった現在の鎌倉旧市街の西の要衝として重要でした。
ここを通る旅人は、この岬の海側を波に流されないよう細心の注意を払いながら、渡っていきました。
その昔、鎌倉攻めの時に、
新田義貞がこの地で黄金の太刀を海に投げ入れたところ、
潮がすっと引いた、という伝説が残っています。
現在、ここはサーフィンのメジャースポットであり、
映画「稲村ジェーン」の舞台としても名を馳せていますね。
ここで、稲村ヶ崎から見た富士山の風景をお目にかけましょう。
実に・・・実に見事です。
思わず、ため息が漏れてしまいそうなほど・・・
きっと、あまたのラブストーリーが、この地ではぐくまれたことでしょうね・・・
そして、ここが江ノ電の稲村ヶ崎駅です。
稲村ヶ崎への観光客のほか、
山側に広がる、古くからの住宅地の方々の利用も目立つ駅です。
早朝・深夜には、稲村ヶ崎駅始発・終着の電車も運転されます。
稲村ヶ崎を出た電車は、
少しずつ、山間に分け入っていきます。
この付近は、江ノ電沿線の中で、一番ひなびた雰囲気の残る区間でしょう。
古都への旅情をかきたてられる・・・そんな風景です。
さて、まもなく極楽寺ですが、
極楽寺駅の少し手前に、江ノ電の車庫があります。
かつては、トタンでできた古い上屋を持つ車庫でしたが、
現在では、近代的なコンクリート製に建て替えられています。
ここでは、毎年春と秋に極楽寺車庫で行われる、タンコロ祭りの風景をお目にかけましょう。
タンコロとは・・・かつて走っていた、たった1両編成の電車です。
設備が近代化された現在の江ノ電では、タンコロはもう営業運転を行うことはできません。
でもタンコロ祭りの時には、いつも車庫内に静態保存されているこのタンコロに会うことができます。
タンコロについてもっとよくお知りになりたい方は・・・こちらをご覧下さい。