湘南二都物語 第1幕 江ノ電をめぐる情景

      第4部 (江ノ島)〜腰越 

☆以下、写真にマウスポインタを当てると、説明文が出ます(^^)

 

さあ、ここからがいよいよ江ノ電の旅のハイライト区間です。
江ノ島駅を出た電車は、いきなり商店街のど真ん中、道路上に踊り出るのです!

路面に踊り出た江ノ電。扇屋の600形も見えます(下記説明参照)。

この瞬間、車内には決まって観光客の歓声が上がります。

「わーっ!道路を走ってるー!」

電車の右奥にあるのが龍口寺。

電車の右側に見えるのは、日蓮宗龍口寺です。
その昔、この地で日蓮は鎌倉幕府の役人に首をはねられそうになりましたが、奇跡が起きて難を逃れました。
その「龍の口の法難」ゆかりの寺が、この龍口寺です。

そしてここには、もう一つ、抜かすことのできないものがあります。
かつて江ノ電を走っていた古い電車の先頭部が、お店の一部となって保存されているのです。

奥に見えるのが、扇屋の600形。運転台の部分でもなかを作っています。

この電車は、元600形。その昔、東京・世田谷の「東急玉川線」(玉電)を走っていた電車です。
玉電は、1969年に廃止され、現在は支線だった部分が「東急世田谷線」として残っています。

600形の仲間は、つい最近まで世田谷線で活躍していましたが、2001年1月、全車現役を引退しました・・・

この先頭部のあるお店は、「扇屋」という和菓子やさんです。
そうです。この店こそ、江ノ電みやげの定番「江ノ電もなか」を、製造販売しているお店なのです。
この運転部の所で、江ノ電もなかが毎日つくられていきます。


後輩の電車たちが、毎日行き交うのを見送りながら・・・

2001年夏に登場した、ポストペット電車が龍口寺前の大カーブを行く。

龍口寺前の大カーブは、江ノ電一の急カーブです。 レトロな写真館の前を行く。
道路上の軌道敷
路面区間を行く江ノ電 2002年、江ノ電開業100周年にあたりリバイバルした、チョコ電

電車は、両側に腰越商店街のお店が建ち並ぶ道路上を、
しずしずと進んでいきます。
中には、クラシカルな風合いのお店も・・・

商店街の中を、しずしずと進む。

近くに腰越漁港があるせいか、この商店街には、美味しいお魚やさんが多くあります。
あとは和菓子やさんやお肉やさん、本屋さん、コンビニ、etc・・・
しばらく前に廃業してしまいましたが、かつては銭湯も軒を連ねていました。

夏祭りと江ノ電

そして夏には、この通りを舞台に盛大な夏祭りが繰り広げられます。
もちろん江ノ電も、その日は街の人々と一緒に、お祭りに参加します。

街に息づく生活臭を、電車に乗りながら感じられる・・・それがこの小さな「路面電車」の旅なのです。

腰越駅 腰越駅から鎌倉方面を望む。

路面区間が終わると、
まるで、路地への入り口のようなところに、腰越駅があります。
駅の手前には、遮断機が片方しかない、珍しい踏切があります。

この駅はこのように狭い場所にあるため、4両編成の電車が全部ホームに止まることができません。
鎌倉寄りの1両が、ホームからはみ出してしまいます。

第1部
藤沢〜(柳小路)
第2部
柳小路〜(湘南海岸公園)
第3部
湘南海岸公園〜江ノ島

第4部
(江ノ島)〜腰越
 

第5部
(腰越)〜鎌倉高校前
第6部
(鎌倉高校前)〜(稲村ヶ崎)
第7部
稲村ヶ崎〜(極楽寺)

第8部
極楽寺〜長谷

第9部
(長谷)〜和田塚
第10部
(和田塚)〜鎌倉
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