湘南二都物語 第1幕 江ノ電をめぐる情景

    第9部 (長谷)〜和田塚

 

以下、写真にマウスポインタを当てると、説明文が出ます

 

ここで、鎌倉を代表する観光名所の一つである、長谷寺の風景と、大仏様をご覧頂きましょう。

共に、長谷駅から歩いて行ける所にあります。

長谷寺の門前 ある秋の日の大仏
長谷寺から望む、鎌倉の海

かつて、鎌倉から江ノ電に乗る観光客の方々は、たいてい江ノ島まで通しで乗って行ったものですが、
最近は、多くが長谷で降りてしまうようになったようです。

それだけ、長谷付近が観光地としてメジャーになったということだと思いますが
(大仏付近には、おしゃれなアイスクリーム屋さんなど、
昔はなかったような若者・女性向けのお店がずいぶん増えましたからね)、
江ノ電とまわりを取り巻く風景を楽しむには、やはり江ノ島くらいまでは乗って欲しいな・・・と思います。
終点の藤沢まで乗ってくれれば、一番いいんですけどネ♪

長谷駅近くの小路にて

第8部でも書きましたが、長谷付近は、
鎌倉駅周辺に比べ、落ちついた雰囲気が残っています。
散策などすれば、素朴な生活感のある古都の風情を味わえるような気がします。

 

由比ヶ浜駅前。右手が海岸で、左手が鎌倉文学館方面です。

由比ヶ浜駅です。

鎌倉高校前駅のように、海岸がすぐそばにあるわけではありませんが、
それでもちょっと歩けば、由比ヶ浜の海岸に出ることができます。

由比ヶ浜海岸。引き潮の時の撮影です。

毎年8月10日に、由比ヶ浜から材木座にかけての鎌倉海岸を舞台に花火大会が開催されるのですが、
その時は、ここいらへん一帯が雑踏の渦に巻き込まれます。

鎌倉花火大会の名物は、この見事な水中花火です。この付近では、ここでしか見られません。

 

由比ヶ浜は一方で、鎌倉文学館への最寄駅にもなっています。

鎌倉文学館の建物

加賀の旧前田侯爵の別荘が1983年鎌倉市に寄贈され、
改修されて文学館になったのですが(オープンは85年)、とてもステキなロケーションが魅力的です。

文学館前のテラス下から見た風景。家並の向こうに、由比ヶ浜の海が見えます。

明治時代には皇族が度々訪れ、1960年代には佐藤栄作元首相の週末滞在地となるなどしましたが、
それもなるほどとうなずけます。

 

由比ヶ浜〜和田塚間にて。小さな路地の向こうには、江ノ電の線路道がありました。

長谷〜鎌倉間を走る江ノ電は、ひたすら路地裏のような所を抜けて行きます。

玄関が線路の方を向いていたり、
本当に、この辺にお住まいの方々にとって、線路は路地の役割を果たしているのでしょうね。

正面から見た甘味処、無心庵。この右手すぐに、和田塚駅があります。 本当に、線路のある空間が生活道路になっているんですね・・・中央やや右手に見えるのが和田塚駅です。

もうすぐ和田塚駅に着くという、少し手前には、
甘味処のお店が、線路に向かって建っています。

このお店に行くには、和田塚駅から線路を歩いて行かなければなりません。

和田塚駅。左手に行くと、駅名のルーツである和田塚や、鎌倉海浜公園があります。

そして・・・
これが、和田塚駅です。

和田塚という名前は、駅の近くにある和田一族のお墓に由来します。

明治時代、この付近の工事現場から、大量の人骨や埴輪が出土したのですが、
これが、鎌倉時代の最も大規模な内戦といわれる、北条氏vs和田氏の戦いで負け、滅亡した
和田一族の墳墓の跡でした。

和田塚

和田塚駅の鎌倉側にある踏切道を海岸方面に歩いていくと、道の左側すぐに塚がありますが、
ここに、和田一族が眠っています。

 

鎌倉海浜公園の江ノ電107号。心ない人達がいたずらをしたのが元で、このような檻の中に入れられてしまいました。江ノ電ファンクラブの人達が、定期的にボランティアでお掃除をしてくれています。

 なお、この道をずっと行くと、海岸沿いに広がる鎌倉海浜公園に出るのですが、
そこには、極楽寺車庫に保存されているタンコロ108号の相棒、107号が静態保存されています。
 

第1部
藤沢〜(柳小路)
第2部
柳小路〜(湘南海岸公園)
第3部
湘南海岸公園〜江ノ島

第4部
(江ノ島)〜腰越
 

第5部
(腰越)〜鎌倉高校前
第6部
(鎌倉高校前)〜(稲村ヶ崎)
第7部
稲村ヶ崎〜(極楽寺)

第8部
極楽寺〜長谷

第9部
(長谷)〜和田塚
第10部
(和田塚)〜鎌倉
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