ミナト横浜へまっし ぐら!

−横浜市営地下鉄 戸 塚〜湘南台間開業− (その2)

9月5日(日)正午より、中田ふれあい祭り開催!

 中田付近の風景です。

 中田地区と立場地区が、今回の延長開業でもっともフィーバーしている地区といえそうです。ここ は中田駅の直上の地上ですが、あの狭い長後街道が、この区間だけ4車線に拡幅整備されています。地 下鉄開業をまちおこしにつなげようとする、中田地区の皆さんの熱意が伝わってきます。このあたりは 前から商店街(中田商店街)を形成していましたが、道路拡幅工事と共に多くの店舗もリフレッシュし て、昔の面影を一掃しました。また中田駅出入口付近には、従来「葛の口」と言う古い字名をとったバ ス停がありましたが、今回の開業で、このバス停は「中田」に改称されました。

 開業前夜祭では大勢の人々が詰めかけ、すごいにぎわいだったと、開業当日の朝、地元の方が教えて くれました。この開業前夜祭は区の主催ですが、開業1週間後の9月5日には、中田商店会主催による 開業イベント「中田ふれあい祭り」が盛大に行われました(上の写真参照)。

 画面に見える銀行の少し右手の歩道に、白い大きな地下への出入口がありますが、これが駐輪場へ の出入口です。階段とスロープの併用で、地下1階にある駐輪場にアクセスします。

   
 これは開業1週間ほど前の、同じく中田駅の 地上風景です。道路整備を突貫工事でやっているのがわかります。既に各商店には開業を祝うのぼりがはた めき、開業ムードが盛り上がってきていました。
 バスが発車していったのが、葛の口停留所、現在の中田停留所です。このバス停の正面に、駅への出入口 があります。
 長後街道を走る神奈中バスは、前述のように今回の地下鉄開業で大きく変わり、行き先が変わったり、便 数が減ったりしています。しかし駅から離れた停留所もあることから、減便は小幅で、一定の利便性は維持 されています。

 中田はすっかり近代化しましたが、街道筋からちょっと奥に入ると、そこではまだまだ豊かな自然 に出会うことができます。今後こういう所にも開発の波が押し寄せてくるかも知れませんが、これから の開発行為は、残された自然の営みを尊重した、秩序あるものになって欲しいものですね。

   
 中田駅地下2階の、コンコースです。
 画面奥の正面の壁面にレリーフがあるのがわかりますか?これは、工藤晴也作「虹の翼」という作品で、 中田の街の今後の発展、住民の希望などを、大きな翼と虹の架け橋によって表現したものだそうです。こん なところにも、中田地区の皆さんの期待が伺えます。

 この様子は午前10時頃ですが、次第に駅に来る人々の姿が増えてきました。皆さん、新しい駅の 様子を見に来たり、初乗りを楽しもうとされているのでしょう。
 この駅もホームは地下3階と、割と深いところに位置していますが、長後街道沿いの区間は地下鉄は 忠実に道の下を走っているわけではなく、道を外れた民有地の下を走ることも多いため、割と深いとこ ろを線路が通っているのです。立場〜湘南台間では、浅い地下を走るようになり、後ほどご紹介します が所々地上にも顔を出します。 

   
 中田駅ホームです。今回開業したどの駅にも 言えることですが、全体が、とてもあか抜けたデザインになっているのが注目されます。中田では、駅の柱 の色を白と小豆色に使い分け、出口の場所をわかりやすく示しています。
 この駅も、バリアフリー対策は万全です。

 横浜市営地下鉄は、東京の営団地下鉄銀座線などと同じ第3軌条式という集電方法なので、トンネ ル断面が狭く、ホームで待っていると電車が近づくにつれて結構強い風がトンネル内から吹いてきま す。ちょうど注射器と同じ原理で、電車が近づくにつれてトンネル内の空気がホームに押し出されてく るのです。

 ところで、踊場、中田、立場の3駅は、実は住所にすべて中田の文字がつきます。踊場駅は中田の 東端、立場駅は中田の西端にあります。実に広い、中田エリアです。

                 
 さて、いよいよ戸塚〜湘南台間の真ん中、立 場までやってきました。立場駅はコンコースが地上で、明るい感じです。

 立場は長後街道と鎌倉道が交差する、古くからの交通の要衝で、この付近の中心地です。立場交差 点のところには、これまで神奈中の戸塚営業所(車庫)がありましたが、今回の地下鉄開業に伴い営業 所は泉区北部(上飯田)に移転し、跡地の一部が立場駅の駅舎に活用されています。そのため、地上に 大きな駅舎を作ることができたのです。
 この営業所は非常に広大な敷地を持っていたので、駅舎以外にもまだかなり敷地が残るのですが、あ との敷地部分は再開発用地となるほか、一部がバスターミナル(立場ターミナル)となります。ここが 今後のこの地域のバスの拠点となり、相鉄いずみ野駅、ドリームランド、上飯田団地、下飯田・湘南台 駅方面などへのバスが発着するようになります。

 この駅も正面壁面にレリーフが見えますが、水辺の散策を楽しむ親子のモチーフで、立場のにぎわ いと自然環境の豊かさを表現した、ルイ・フランセン作「JOY OF LIFE」という作品です。

   
 画面奥に見えるのが、立場駅です。手前の広 いスペースは、昨日までの神奈中立場車庫の跡地です。昨日までは、ここにバスがいっぱい止まっていまし たが、一夜にして広大な空き地となってしまいました。

 前述の通り駅寄りのスペースの一部は、立場ターミナルとして整備され、バスの乗降場が設けられ ています。左に見えるのは、昨日までのねぐらにやってきた、「立場ターミナル」行きのバスです。 

 さて立場では、画面に見える駅舎の裏側で、横浜市交通局主催による開業記念フェスティバルが行 われました。こちらで その模様をご紹介しています!  

   
 地下鉄開業直前の、立場車庫の様子です。神 奈中バスがずらりと止まっているのが見えます。この広い車庫跡地が今後どのように変貌するのか、楽しみ です。

(2004年秋現在、立場車庫跡はすっかり生まれ変わっ ていました。この画面右側には、今ではイトーヨーカドー立場店がそびえ、立場駅との間には、きれい なバスターミナルが整備されました。2004.10.30追記)

 なお乗合バスはすべて、新設の上飯田車庫へ移りましたが、一緒にいた貸切バスと神奈中ハイヤー は、しばらくここに残るそうです。また、これまであった神奈中トラベルセンター(右端の建物)など も、当面存置されます。

   
 これが泉区北部の上飯田地区に新設された、 神奈中戸塚営業所、上飯田車庫です。

 ここは泉区のはずれ、大和市との境にほど近い境川の岸辺で、周りは河原のような荒れ地が広がっ ています。こう書くと何かすごくわびしい感じがしますが、施設が新しいこともあり、それ程わびしく はありません(笑)。
 少し東側には日向山団地があり、一番近い駅は相鉄のいずみ野駅です。

   

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