かっしーの家別館 過去の湘南二都物語プロローグ

Hello相鉄!湘南台へようこそ!vol.1

1999年3月10日、相模鉄道(相鉄)いずみ野線が、いずみ中央〜湘南台間を延長開業しま す。

 従来、湘南台付近の人は横浜方面に向かうのに、小田急江ノ島線で藤沢、あるいは大和まで出て、それぞれ東海道線か相鉄本線に乗り換えるし かなかったのですが、今回の延長開業で、横浜まで乗り換えなしでいけるようになりました。また、相鉄ではこれを機にダイヤ改正を行い、新たにいずみ野線に「快速」を設定、さらに利便性を向上させました。
 今回は、開業前夜(Vol.1)と開業直後(Vol.2)の、延長区間の沿線風景をまとめて みました。

 湘南台ではさらに今年8月下旬には、横浜市営地下鉄が戸塚〜湘南台間を延長開業し ます。1999年、湘南台は一躍、藤沢北部の交通の結節点となります。
 相鉄はさらに、近い将来開業予定の東海道新幹線・寒川新駅(現在のJR相模線・倉見駅に隣接)まで延長する可能性もあり、藤沢北部〜綾瀬市 南部・寒川町北部付近は、新しい湘南の拠点エリアへと躍進する可能性を秘めています。21世紀への新たな息吹を、ここで感じて下さい!

 延長開業前夜の、湘南台駅前(東口)です。

 3月6日の撮影ですが、まだ工事が真っ盛りです。新しい駅は、地下1階が 小田急・相鉄・市営地下鉄のコンコース、地下2階が地下鉄ホーム、地下3階が相鉄線のホームという構造に なります。地下鉄は8月29日開業予定なので、当面は地下2階をとばして利用することになるのでしょう。小田急は従来は橋上 駅舎でしたが、工事完成後は地下に駅舎が移るそうです。
 湘南台駅には、東口・西口とも神奈中バスが乗り入れていますが、バスターミナルについても工事はこれからのようです。

 多分、湘南台駅利用者にとって今大きな関心事は、小田急の急行が湘南台に 止まるようになるかどうかではないでしょうか。小田急の急行は現在藤沢を出ると、4駅通過して、湘南台の 次の長後まで止まりません。しかし、湘南台の乗降客数が今後大幅に増えることは確実なので、急行停車の要望が増えることは間 違いないでしょう。
 かつて東急田園都市線が中央林間まで延びたとき、はじめ小田急は急行を止めませんでしたが、数年後、急行停車駅にした前例 があります。多分、今回もこの前例を踏襲するようになるのではないかと、私は思います。ただ、実際いつから急行が止まるよう になるのかはわかりませんが・・・

   
 上の場所から、少し東側に寄ったところです。正面が小田急湘南台駅です。この道の下に、相鉄と地下鉄が走ることになりま す。道の両側に、工事中の地下駅の入り口が見えます。このあたりも、まだまだ地下鉄関連の工事が続いています。
   
 湘南台のランドマークとも言えるのが、ここ、湘南台文化センター・市民シア ターです。球形劇場と、子供向けの展示館、プラネタリウムなどがあり、周辺のファミリー層を中心に親しまれて います。

 湘南台には、他にも、藤沢市総合市民図書館がこの近くにあり、多くの利用者で賑わっています。両施設とも、交通が便利に なったことで、より多く利用されるようになることでしょう。ただあまりお客さんが増えると、地元市民が使いにくくなる恐れも ありそうですが・・・

   
 いずみ野方面から延びてきた線路が、湘南台駅に向かって地下に入るところです。先程述べたように、相鉄と地下鉄の線路は2 層構造になっていて、上が地下鉄、下が相鉄となって、湘南台地下駅 に向かいます。この写真に写っている高架線は、相鉄の線路です。地下鉄はこの高架線の向こう側を通っていて、まだ工事中です。
   
 相鉄の延長開業区間に新しくできる、ゆめが丘駅です。なんか 未来都市の鉄道のようですね。ここはもう横浜市泉区です。

 ご覧のように、駅前は畑のままです。でもきっとそのうち、ここもきれいに整備されて、こんな風景も昔語りとなっていくの でしょう。駅には、試運転中の電車が写っています。撮影日はまだ開業前なので、いずみ中央〜湘南台間を足慣らしで回送運転し ています。

   
 ゆめが丘駅を、反対側から写しました。こちら側もまだ全然整備されてません。この周辺は元々、畑だったようです。
   
 ゆめが丘駅のすぐ横浜寄り、県道をまたぐ橋です。

 この橋は鉄道で初めて採用された、ニールセン橋だそうで す。ニールセン橋とは、上部のアーチから斜めに張ったケーブルで橋桁を支える構造の橋だそうですが、なかなか優美ですね。 ビューポイントになりそうです。

   
 いずみ野駅を発車した、「快速・いずみ中央」行きの電車で す。

 先程も述べたように、相鉄では今回の延長開業に伴い、従来各停のみだったいずみ野線に「快速」を新設し、横浜への所要時 間を縮めました。快速の停車駅は、「横浜−星川−鶴ヶ峰−二俣川、ここから湘 南台まで各停」ということになっていて、これだと横浜〜湘南台間は約29分で結ばれるそうです。
 ただ、快速は現段階では主に日中の運行で、朝は若干設定されていますが、夕方から夜にかけては設定が無く、全て各停になっ ています。各停で横浜へ行くとなると、二俣川で、海老名からの急行に乗り換えるようになるでしょう。

 今後、利用客の動向によって、快速の運転時間の拡大や、運転系統の見直し、新たな種別設定などが行われていくものと思わ れます。何しろ、相鉄は長い間、横浜〜海老名間の急行と、横浜〜いずみ野線直通の各停、という2本立てのダイヤでしたから、 まだ乗降客の流動状況は読み切れてないように思われます。
 快速の設定と共に、本線系統でも横浜〜大和間の各停が新たに設定され、横浜 を出た快速は、二俣川で先発の大和行き各停に接続するようになっています。横浜〜大和間の利便性は大幅に 向上したと思いますが、日中の大和〜海老名間は12分間隔となって、若干時隔があき、この辺の問題も今後クローズアップされ てくるかも知れません。
 私見では、急行・快速の増発、星川での緩急接続、特急の設定(横浜〜海老名間を二俣川、大和のみ停車)などが、今後の課題 のように思います。

 ちなみに、ここに写っている快速いずみ中央行きは、3月10日以降は全て湘南台に延長運転されるので、消滅してしまいま す。ダイヤ改正は開業を先取りして2月27日に行われたので、2/27〜3/9だけの運転ということです!

   

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