鵠沼海岸3丁目にようこそ!3丁目は次のエリアです。
 
 
 ここは、閑静な住宅地が広がるエリアで、7丁目と似ているところがあります。北側は鵠沼銀座の商店街に、南側は引地川にそれぞれ接しています。

 それでは、順にご紹介していきましょう。

   
 A地点です。

 何の変哲もない町の風景ですが、ここを取り上げたのには訳があります。この歩道は、昔引地川の支流が流れていた跡なのです。といっても、この幅ですから、用水路のような趣でしたが。
 私が小学校に上がる前の話なので、不確かな記憶しかないのですが、昭和40年頃に暗渠化されたようです。ですから、まだこの地下には名残の下水管が通っていると思うのですが、数年前、暗渠の入り口だった鵠沼伏見稲荷神社のところで、この下水管の撤去作業が行われたようですので、たぶんまだ管が残っていたとしても、今は死んでいるか、雨水管になっているのではないか、と思います。

 引地川の支流については、他の遺構と共に、別コーナーにてご紹介する予定です。

   
 B地点です。ここも何の変哲もない住宅地の一角ですが、A地点と違って、ここは別に何の跡でもありません(笑)。

 影が前に伸びているので、北側の方を見た風景だということがおわかりいただけると思います。3丁目は、こんな感じの住宅地が続く、静かなエリアです。風向きの加減によっては、このあたりまで海岸に打ち寄せる波の音が聞こえたりもします。

 鵠沼の特徴として、道が狭い、ということがよく言われます。この道も、車がすれ違うのがやっと位の幅ですが、この程度の道幅は、この付近では珍しくありません。車が入れないような路地も多くあります。そうした幅の狭い道に面して住んでいる人は、家の建て替えの際、面した部分の道幅が4メートルになるよう、敷地の一部を提供しなければなりません(これを、「セットバック」といいます)。これにより、鵠沼も少しずつ道幅が広がってきてはいます。

   
 C地点です。鵠沼海岸の商店街、鵠沼銀座です。
 1990年代前半に、道に海岸をイメージしたカラーブロックを敷き詰め、マリンロードという愛称と共にリフレッシュしました。この商店街は、小田急の鵠沼海岸駅をほぼ中間にして東側と西側に延びており、それがちょうど2丁目と3丁目の区分けにもなっていますが、最近では、やや西側の方がにぎわってるかな、という印象です。しかし、総じて人通りは多く、サーファーなどマリンスポーツを楽しむ人たちは海に近い東側に向かい、結果として西側は地元の買い物客が目立つかな、という感じです。
 ここもご覧のように道幅が狭いため、車は日中、手前側から向こう側に向かって一方通行となっていて、買い物客は徒歩の他、結構自転車でやってきています。

 3丁目エリアでめぼしい店は、私の独断と偏見でご紹介すると、手焼きせんべいの鵠沼風味堂、手作りの杉山豆腐店、コロッケのおいしい鈴木精肉店、といったところでしょうか。あと大型店では唯一のスーパー相鉄ローゼンがあり(かつて2丁目エリアにスズキヤとやまかストアもあったが、前者は鵠沼新道沿いに移転し、後者は美容室に生まれ変わった)、コンビニではセブンイレブン、公共施設では鵠沼海岸郵便局と横浜銀行鵠沼支店、三浦藤沢信用金庫鵠沼支店があります。

   
 D地点です。
 ここは鵠沼銀座の東のはずれですが、ここにはこのエリアで小田急と並ぶ公共交通機関である江ノ電バスの、「高根」停留所があります。
 高根というのはこの付近の昔の字名で、現在の住居表示で鵠沼海岸となっているエリアの大部分は、昭和40年頃までこの字名で呼ばれていました。5丁目には、今でも高根公園、南高根公園といった市の公園がありますが、高根という地名は現在では、この2つの公園とここのバス停くらいしか残っていません。

 この広場は、江ノ電バスの折り返し場と相鉄ローゼン等の駐車場を兼ねています。ちょうどバスが写っていますが、この路線は藤沢駅南口とここ高根を結んでおり、鵠沼地区の狭い道を走るため、小型バスを使っています。
 最近各地で、小型バスを使った路線が増えてきましたが、この路線はずっと昔から運行を続けている歴史のある路線です。藤沢駅〜高根間の所要時間は約10分、運賃は190円(1999年1月現在)です。少し前までこの路線はもう一回り大きなバスを使ってましたが、現在は他路線に転出して、藤沢駅南口から出ているもう一本の小型バス路線と共通の、床の低い新型車に取り替えました。江ノ電バスでは、このタイプの小型バスに共通して、「こまわりくん」という愛称をつけています。

(湘南地域の交通アクセス改善の旗手、小型バスの特集を、そのうちまとめたいと思います。)

   

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