湘南二都物語 第2幕 ミニバスの走る街

   第10部別項・長後駅西口〜こぶし荘〜湘南台駅西口

 

 

 さてこちら別項では、長後駅西口〜こぶし荘〜湘南台駅西口間のミニバス路線をご紹介しましょう。

 こぶし荘は、1999年5月に開所したばかりの藤沢市の老人福祉センターで、デイサービスや生きがい福祉センターなども併設する、藤沢市北部の老人福祉の拠点施設です。まわりは、引地川のほとりの田園地帯となっています。藤沢市内では、やすらぎ荘(辻堂・稲荷)、湘南なぎさ荘(鵠沼海岸)に続く、第3番目の開所だそうです。この付近には春になると、こぶしの白い花が多く咲くということから、公募によりこのような名前が付けられました。
 名前から想像されるのは、ひなびた建物のイメージですが、実際のこぶし荘は、ここにもちょっと建物が写ってますが非常にモダンな作りであり、中も広く、明るい雰囲気です。

 ここへの交通アクセスですが、やはり従来のバス路線利用だと最寄りの停留所(住宅前)から若干歩かなければならないため、こぶし荘の玄関先まで乗り入れる、この路線が開設されたようです。開通は上土棚団地循環と同時(1999年6月)で、神奈中綾瀬営業所のミニバスを共用しています。
 現在、朝方、お昼、夕方の3往復のみの設定ですが、今後施設の利用者が増えてきたら、更なる増便も必要になってくるかも知れません。ご覧のように現在も、多くのお年寄りの貴重な足として活躍しています。
(ここに写っているのは、長後駅西口行きです。)

   
 湘南台駅西口に停車中の、長後駅西口行きです。

 湘南台駅は、1999年に相次いで開通した相鉄、横浜市営地下鉄の駅整備に伴い、すっかりリフレッシュされました。ここ西口からは、慶應大学湘南藤沢キャンパス行きや、文教大学行き、秋葉台文化体育館方面行きなどといった、新しい大規模施設行きのバスが発着しており、朝夕は活況を呈しています。そんな中、1日3本だけですが、かわいいミニバスが発着する様子は、ほほえましいものがあります。
 なお湘南台駅に発着するミニバスは、西口・東口合わせ、この路線のみです。

 この路線はこぶし荘付近の一部が独自ルートを走る以外は、他路線と共通のルートを走り、しかも全区間に渡って2車線以上の道路を走ります。
 ミニバスを使う理由として考えられるのは、多分、こぶし荘の玄関先に乗り入れることなのでしょう。


路線の概要(2000年2月現在)

運転系統  長41系統

     長後駅西口−住宅前−こぶし荘−渋谷ケ原−湘南台駅西口 

所要時間                     全線12分
運転状況

                    
     長後駅発 ; 8:40 12:20 15:45

    湘南台駅発 ; 9:00 12:40 16:05             

運 賃


                  全区間均一170円

   運賃前払い方式。前扉から乗車、後扉から降車。共通カード使用可能。  

担 当            神奈川中央交通 綾瀬営業所 (綾瀬車庫)
特記事項  

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