かっしーの家藤沢館 第13展示室


イルカと戯れ・・・45年

−江ノ島水族館マリンランド、新たな時代への旅立ち−

(その1)



2002年9月16日(月)、江ノ島水族館マリンランドが、
45年の歴史にピリオドを打ちました。


1957年(昭和32年)5月、その3年前にオープンしていた江ノ島水族館に引き続き、
当時、「東洋のマイアミ」とうたわれ、朝日の昇る勢いで整備が進められていた湘南海岸公園の一角に
マリンランドは颯爽とオープンしました。
日本で初めての、イルカ・鯨ショーを開催するために・・・

以来45年、
昭和天皇皇后両陛下も行幸されるなど、
湘南海岸の中核的レジャー施設として、その名を不動のものにしたマリンランド。
その後全国各地にできた類似施設は、そのほとんどが
このマリンランドをお手本にしています。
近くでは、横浜の八景島シーパラダイスも、その一つです。

この地区一帯の再整備と、施設の老朽化が、
マリンランド閉館の理由です。

ただ、これは新たな時代の始まりを意味しているのです。
2004年4月、同様に新しく生まれ変わる江ノ島水族館と一体となった総合海洋文化施設として、
再度、私達の前にマリンランドはその新たな姿を現すこととなっています。


ここでは、20世紀後半に輝かしい歴史を築いたマリンランドの
ファイナルステージをご覧いただきましょう。


江ノ島水族館からマリンランドへは、国道134号の下を通る地下道をくぐって行きました。
ちょっとレトロな地下道の壁面には、
ブラックライトに彩られた、たくさんの海の生物達が、
誘い役として、私達を迎えてくれていました。



さあ、マリンランドの中に入りました。
いきなり目に飛び込んできたのは、
高くジャンプしてえさを取るイルカの姿でした。


観客席には、お客さんが鈴なり!
正直、最近は最盛期に比べ入館者もめっきり減っていた
マリンランドでしたが、
閉館の報が伝わると、名残を惜しむお客さんたちが
大勢訪れるようになりました。


イルカ達も、やはりお客さんが大勢だと嬉しいのでしょうか、
ジャンプの息もぴったりです。

イルカやハナゴンドウクジラ(一番手前)達は、
調教のお兄さんやお姉さん(マリンエンジェルス)達の
言うことを、とてもよく聞きます。
そして、このショースタイルこそ、
マリンランドが全国に広めたものなのです。

たとえば八景島シーパラダイスは、
規模こそマリンランドの倍以上の大きな施設ですが、
ショーの展開の流れは、
マリンランドの助言の元に、マリンランド方式を
ベースとして、組み立てられています。

マリンランドが切り開いた、イルカ・鯨ショーの歴史。
それは、日本の海洋レジャー史上に
大きな光彩を放っています。


マリンランドから見た江ノ島。
江ノ島でも、新たな時代への飛躍に向けて
展望塔の立替が進められています。


そして、マリンランドのすぐ西側では、
新生江ノ島水族館の工事が
既に始まっています。

県立湘南海岸公園内ということで、
神奈川県が主導する、PFI事業という
民間活力導入方式により、
体験学習施設を併設した総合海洋文化施設として
生まれ変わるのです。


曲芸が一段落すると、
お客さん達とイルカとの交流タイムとなります。


飼育員の指導の下、
順番にイルカ達と握手です。


イルカ君のヒレは、
ずいぶん硬いんだそうですよ。

この子も、いい思い出になったかな?


さてさて今度は、
何やらものすごいお友達の登場ですよー!(^^;;;

でも、顔は何となくユーモラス・・・


でも、この大きさ!
お客さん達は皆、目を見張っています。
さて、その正体は・・・

では、係の人になり代わり、
「皆様、どうぞ下をご覧くださーい♪」


ミナミゾウアザラシの、「ミナゾウ」クンでしたー♪
もともとはマリンランドの西側にあった、「海の動物園」にいたのですが、
そこが一足早く閉鎖(2002年3月31日)されたので、
マリンランドに身を寄せていたのです。

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