鵠沼海岸5丁目です。エリアは、下の地図の赤枠で囲ったエリアです。

 
 5丁目は、引地川の東側と鵠沼新道沿いのエリアです。鵠沼新道沿いは、これから先6丁目、7丁目でもご紹介していきますが、色々なお店や施設が集まっていて、便利で楽しいエリアです。

 5丁目といえば、まず思い出されるのは「鵠沼伏見稲荷神社」ということになると思います。
 この神社は、京都伏見稲荷大社の分社で、最近は境内も整備され、お正月には大勢の参拝客で賑わいます。また、夏祭りには山車がここから出発したり、節分、七五三などの時も賑わいを見せています。境内には平成6年に掘削した井戸があり、その名を「鵠沼和貴水」といいます。ここの水を遠くから汲みに来る人も多く、名水として名を馳せています。
 また、正面に大きな鳥居がありますが、それをくぐって境内に入る入り口の所にある小さなたいこ橋の下は、今はただ土になっているだけですが、その昔は江ノ電バスの鵠沼車庫のあたりから分かれた引地川からの支流がここの下を流れていました。この支流は晩年は暗渠化されましたが、その暗渠の入り口がこの橋の所でした。
(この話は長くなってしまうので、別に特集を組みたいと思います。)

 さて、あと5丁目で大きな施設が、先にちょっと触れた江ノ電バスの鵠沼車庫です。これは、昭和42年にこの地にできたもので、それまでこのあたりはレンゲ畑でした。江ノ電バス藤沢営業所として、辻堂駅を中心に一部藤沢、江ノ島、大船方面にも顔を出す路線の拠点となっています。あと、江ノ電の貸切バスもここに集結しているほか、養護学校のスクールバスなども運行しています。

 このほか5丁目は、比較的大きなマンションが最近もいくつか建設され、フジスーパーも開店するなど、鵠沼海岸の中でも比較的活気のある地域だと思います。鵠沼車庫前から藤沢駅に行くバスも、最近はお客さんが結構乗っています。
 それでは、5丁目の風景をどうぞ!
(文中青字は、99.4.5.A,D地点画像展示替えに伴い加筆した部分です。茶字は、99.4.26.F地点追加展示に伴い加筆した部分です。桃色字は、99.11.15.A地点展示替えに伴う記述修正個所です。2001.5.27.E地点の風景を展示替えしました。) 
 

 さっそく、鵠沼伏見稲荷神社をご紹介しましょう。A地点、秋の七五三シーズンの風景です。

 鳥居の下に見えるたいこ橋の下が、昔、川が流れていたところです。奥に見えるのが本殿です。かつては本殿まで細い参詣道が続いているだけでしたが、参拝客が増えてきたため、最近奥を整地して、広場にしています。これで多くの人が参拝に来ても、ゆとりが持てるようになりました。鵠沼和貴水の井戸は、この写真の左側の方にあります。この井戸水は、緊急時の非常飲料水にも指定されています。境内は行き止まりではなく、奥に行くと左に折れて、日之出橋の方に抜けられるようになっています。
 朝夕など、散歩中のご老人などが、この鳥居のところで本殿の方に向かって手を合わせている光景なども見かけることがあります。この鳥居の前、道の反対側に、江ノ電バス鵠沼車庫前バス停(辻堂駅方面行)があります。

   
 B地点からの撮影です。最近造成された、瀟洒な住宅街です。ここはかつては東急百貨店の鵠沼海浜荘という、広い敷地にプールなども持つ別荘でした。東急は田園都市線沿線などで瀟洒な住宅を沢山販売してきた実績があり、この住宅地もきれいにまとまっています。手前に写る公園は、造成の時新しく作られた市の南高根公園で、公園の下にはポンプ施設があり、大雨の時などに威力を発揮しているようです。

 ちなみに、この公園の名前にもなっている「高根」は、この地区一帯が住居表示を実施する前の旧地名で、3丁目にはズバリ「高根」という名前のバス停もあります。

   

 5丁目を代表する(?)名店の登場です。C地点からの撮影です。
 向かって右側が鴫立亭(ケーキ屋さん)、左側がグリンドレー(フランス料理店)です。両店とも、湘南のガイドブックの常連で、地元の人だけでなく遠方からもお客さんを引きつけています。

 鴫立亭は、ここ以外にも大磯(ここが本店です)や、葉山御用邸そばにもお店があります。かわいくて上品なケーキを色々と売っているほか、小さな喫茶コーナーもあり、ここでくつろぐこともできます。グリンドレーは、洗練されたフランス料理が自慢で、昼にはランチコースもあり、お手頃な値段でおいしいフレンチを賞味することができます。こういう名店がそばにある5丁目住民は幸せです! 

   
 これが、江ノ電バス藤沢営業所、鵠沼車庫です。D地点からの撮影です。

 ここはバスの整備工場も持つ、本格的な営業所です。2年ほど前、かつての藤沢営業所を半分に分け、藤沢南部と鎌倉方面を手広営業所として独立させてから、構内が広くなったように思います。また、営業所を分けたおかげで、バスの定時運行が促進されました。バスはやはり、鉄道と違って時間が不確かなのが弱点ですから、定時運行促進のために、これからもがんばって欲しいと思います。
 江ノ電バスは、最近の時流に乗って環境保護に力を入れており、停車中のアイドリングストップの励行や、環境保護のシンボル、スヌーピーを大きく車体に描いた、通称「スヌーピーバス」を運行したりしています。

 また99年3月、「ゆず」という横浜出身のシンガーソングライターが、「サヨナラバス」というシングルを出しましたが、そのジャケットに、この鵠沼車庫で撮影した江ノ電バスが大きく写っています。このシングルは発売と同時に全国で大ヒットしました。全国のCDショップで、江ノ電バスの姿を見ることができる訳です!(笑)

 手前に広がるのは、5丁目に残る、貴重な畑です。この辺は昔は、こんなのどかな風景がずっと広がっていたそうですが、今はずいぶんと宅地化され、こうした風景も一部に残るだけとなりました。畑の風景は、7丁目でもご紹介しています。

   

 これは、E地点、先ほどの稲荷神社の裏手にある、市の「鵠南子供の家」、通称「ひょっこり鵠南島」という施設です。比較的新しい施設ですが、学校の終わったあとや休日などは、ここで遊ぶ多くの子供達の姿を見かけることができます。ログハウス風の外観は子供達だけでなく、大人達をも冒険の世界へと誘っていくようです。中は広々としており、いろんな遊び道具などもあって、子供達も楽しく遊ぶことができそうです。

 現在、全国的に少子化傾向にありますが、この近辺は割と新しいマンションなども多いせいか、小さい子供を連れた若夫婦の姿なども、比較的見かけるように思います。今の子供達は、あまり家の外で遊ぶということをしなくなっているような感じもしますが、表で活発に遊ぶということは大切な社会勉強であり、子供達が安全に遊べる環境づくりをするのが、私たち大人の責任であるように思えます。(2001.5.27.展示替え)

                                                                     
 F地点、 鵠沼車庫前バス停(藤原経由藤沢駅行き)からの風景です。

 右側に見えるのが、鵠沼テニスクラブのクラブハウス、左側に見えるのが、フジスーパーです。
 鵠沼テニスクラブでは、毎日多くの人がテニスを楽しんでいます。鵠沼海岸には、ここ以外にも3丁目と6丁目にここと同じようなテニスクラブが、6丁目の八部公園には貸しコートがあり、多くの人に利用されています。1丁目の海岸沿いにある県営駐車場も、閑散期には貸しコートになっています。
 一方、フジスーパーは、今のところ鵠沼海岸で最も賑わっているスーパーマーケットといえそうです。平屋建てですが食料品のみならず、雑貨や衣料品、ペットフード、ガーデニング用品など品揃えも豊富で、価格も手ごろです。屋上が駐車場になっており、結構沢山駐車できます。最近店舗を改装し、パン工房の新設、スルガ銀行の派出所の開設などが行われました。

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