鵠沼海岸2丁目に建立された、東屋跡の碑

 東屋旅館については、かっしーの家藤沢館第1展示室、鵠沼海岸2丁目の項で触れていますが、明治〜大正期の文学界を彩る多彩な作家や芸術家が逗留したことにより、名声をはせていた文人旅館です。
 関東大震災で壊滅的打撃を受けたことがきっかけで、昭和初期に東屋は廃業、跡地にはやがて民家が立ち並び、その名残はほとんどなくなってしまいました。

 このことを惜しんだ神奈川文学振興会と、地元の方々による鵠沼を語る会の御尽力により、このたび、東屋の跡を示す碑が、藤沢市の手により当時東屋の正門があった場所に建立されました。

 そして2001年3月22日、藤沢市長らの手により碑の除幕式が行われました。

碑の付近は、上の地図のようになっています。

碑の入口(マリンロード) これが碑です。

碑の説明文です。


(以下、2005.12.3.追記)

2005年春、最後まで残っていた東屋裏門遺構の門柱が、宅地開発により撤去されてしまいました。
撤去された門柱はその年の6月、鵠沼公民館裏庭に移設され、保存されることになりました。

そして、裏門遺構の門柱撤去跡には、そこに東屋門柱があったことを示すプレートが埋め込まれたのでした。
歴史の生き証人の存在が、人々の記憶から忘れ去られることのないように・・・





なお、「裏門遺構」、および「割烹東家跡地」付近の風景は、
かっしーの家藤沢館第1展示室「鵠沼海岸を巡って(その1)2丁目」に展示中です。