かっしーの家藤沢館 第7展 示室
さよならくげプー、
たくさんの想い出をありがとう!
さあ、くげプーだ!
(くげプーの跡地、その後・・・2000年11月24日(土)
開催された、
くげ
プー跡地を考える見学会の模様です。)
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湘南のど真ん中、藤沢市鵠沼海岸、引地川の河口畔にあった小田急鵠沼プールガーデンが、
今年2000年、9月3日(日)を最後に、営業を終了しました。
鵠沼プールガーデン(「くげプー」の
愛称で親しまれてきました。)は、
1936(昭和11)年、神奈川県が開設した「鵠沼プール」を前身に、1938年からは「藤沢町営プール」として、
更に1961年からは小田急の運営する「鵠沼プールガーデン」(小田急の運営になったのは1959年から)として、
多くの人々に、楽しい夏の想い出を残し続けてくれました。
しかし最近は、
辻堂海浜公園や八部公園(鵠沼運動公園)など、近所に公立のプールが整備され、
また人々のニーズの多様化など、時代の流れの変化により、次第に入場者数が減ってきていたそうです。
同時に施設の老朽化も進み、小田急としては運営を継続するのが難しくなってきた、というのが、
営業終了に至った理由のようです。
◆
これまで毎年夏休みになると、小田急の鵠沼海岸駅からくげプーまで、親子連れなどの行楽客の列が、
延々と続いたものでした。
そして夕方になると、今度は真っ黒に日焼けした人々の列が、くげプーから駅まで続きます。
私が子供だった頃は、そうした風景が鵠沼海岸の街の、夏の風物詩となっていました。
私自身も、くげプーで水泳を習ったものです。
でも勤めに出るようになり、夏の風物詩もしばらく見ることがなかったうちに、少しずつその勢いを
失っていたのですね。
よもやくげプーがなくなることになろうとは、私はそのニュースを見るまで、想像したことすらありませんでした。
私にとってくげプーは、すっかり鵠沼海岸の一部となっていたのです。
◆
これからご紹介するのは、8月下旬、最後のくげプーをエンジョイしようと訪れた際、記録した風景です。
皆さん一人ひとりの胸の中に、くげプーで過ごした楽しいひとときが甦ってくれたら、嬉しいです。
さあ、くげプーにやってきました。
夏のまぶしい日差しを浴びて、たくさんの人たちが、思い思いに水遊びを楽しんでいますね。
ここは幼児用プールです。昔は確かこのあたりに、大きな親子ガメの滑り台がありました。
右側に見える小さなカメは、そのなごりなのかな?
今のくげプーのアトラクションは、ウォータースライダーと、
スカイポンドジャーニー(くげプーのスカポン)です。
スカポンから見た、いろんな風景です。
スカポンとは、ボートのようなうきわに乗って、空中に浮かんだ4つの小さなプールをゆっくり巡りながら降り
ていく、
というものでした。
これが、最近のくげプーの目玉でした。
スカポン上から眺めたくげプー西側の風景は、広々としていて、光あふれる湘南の気分を満喫させてくれます。
そしてこちらは、スカポンの横にあった、ウォータースライダーです。
スカポンがゆっくりとしていたのに比べ、こちらはなかなか滑るスピードが速く、ちょっとスリルがあります。
ここでは上から、引地川河口と江ノ島を眺めてみました。
この風景、ちょっと捨てがたいものがあります。
くげプーがなくなっても、この同じ風景を見ることが出来たらいいのに・・・そんなことを、ちょっと思いました。
営業終了後のくげプーは、やがて取り壊され、更地になる運命にあります。
元々この土地は、藤沢市の土地。それを小田急が借りて、くげプーを運営していたのです。
跡地がどうなるにしても、湘南の、そして鵠沼海岸の、美しい自然の風景を生かしたものに
生まれ変わって欲しいものですね・・・
さよならくげプー、たくさんのステキな想い出をありがとう!